山下残(やました ざん)
1970年大阪府生まれ。19才からダンスを始める。モダンダンスの研究所やクラッシックバレエのレッスンに通いながら、大阪でストリートパフォーマンスを行う。1990年京都のパフォーマンスグループ モノクローム・サーカスにダンサーとして参加する。初振付は、モノクローム・サーカスで、1993年京都府民ホールアルティ舞踊フェスティバル参加作品「ミュージック」、6人のダンサーで音楽を使わずに、体の動きで音楽を作曲するように振付をした。初演出は、モノクローム・サーカスで、1994年芸術祭典・京参加作品「詩の朗読」、12人の出演者でテーブルを囲み、その周りに観客、その周りの壁を本で埋め尽くし、ひとりひとりの出演者がお気に入りの本を読みながら、同時多発にその場で起こる細かい動作や出来事を演出した。1995年から個人で活動を始める。初めての山下残プロジェクトは1995年、身近な人々との交流をそのまま舞台にのせることを考えた、年間を通じたプロジェクト「ファミリー」、京都市旧明倫小学校~長野県豊科近代美術館~京都アートスペース無門館にて発表された。その後、主に関西の劇場やギャラリーで様々な実験的な作品の発表を続ける。2002年伊丹アイホールにて、観客に本を配り、ステージからのカウントダウンに合わせて、ページをめくりながら本と舞台を交互に観る作品「そこに書いてある」を発表。以後3年間、言葉と身体についての3作品をアイホールと共同製作する。
2004年「せきをしてもひとり」で京都芸術センター舞台芸術賞受賞。2005年太田省吾演出作品「聞こえる、あなた?」に初めて俳優として演劇に出演する。2005年揺れ動く舞台装置上で、振付の再現性を考えた「船乗りたち」を横浜BankART~京都芸術センターにて発表。2007年京都芸術センター演劇計画プロデュースにて、自由と制約についての振付作品「動物の演劇」を発表。2008年「そこに書いてある」を「It is written there」としてリメイクし、京都芸術センター演劇計画~福岡舞台芸術シリーズ~ベルギー・クンステンフェスティバルデザールにて発表。2009年「せきをしてもひとり」をマレーシア・クアラルンプール・アネックスギャラリーにて、「It is written there」をトルコ・イスタンブール国際コンテンポラリーダンスパフォーマンスフェスティバルにて発表。2010年「せきをしてもひとり」を東京・ポストメインストリームパフォーミングアーツフェスティバルにて発表。2010年大阪精華小劇場製作作品・松本雄吉演出「イキシマ」に俳優として出演。2010年4月に横浜STスポットにて新作「大洪水」を発表。2010年8月アメリカ・シアトルにて1カ月間の滞在制作を行った後、ポートランドTBAフェスティバルに参加。2010年11月京都国際舞台芸術祭にてピチェ・クランチェンの作品に出演。2011年8月「せきをしてもひとり」「横浜滞在」をシンガポール・エスプラネード劇場にて2作品同時上演。2011年9月に言葉と身体の新しいコミュニケーションの形を試みた作品「庭みたいなもの」を伊丹アイホール・横浜STスポット・山口情報芸術センターの共同プロデュースで発表した。2011、2012年セゾン文化財団シニアフェローの助成を受ける。